そして近年アメリカで盛んに研究が行われた結果発展してきたと言う歴史的背景があります。

中国では長らく「医療」と「美容」という２つの分野の間にはっきりとした区別はなく、 紀元前の昔よりごく自然な形で美容を目的とした施術にも鍼灸が用いられてきました。

時代は進み近年になり、中国は目覚しい経済発展を続け、中国人の経済力は向上し続けています。それにともなって、中国人の美容に対する関心も年々高まりつつあります。日本の化粧品メーカーの化粧品が中国にて飛ぶように売れているのがいい例でしょう。

そして西洋が由来のエステにも関心が高まる中、自国の伝統医学に由来のある美容法に対しても注目が集まり、 それを受けて「中医美容学」という新たな学問分野が確立されました。「中医美容学」とは、中医学（中国伝統医学）の基礎理論、臨床論、治療法などの中に散らばっていた美容に関する分野の理論と技術が集められて成立した学問です。

そしてこれに海外の、特にアメリカの鍼灸師が着目し、東洋由来の新しい美容法としてさらに研究開発を行い、「コスメティックアキュパンチャー」として鍼灸療法の美容分野に関する施術法を発展させてきました。 その成果が徐々にあらわれてきたのが2000年頃からであり、その頃から美容鍼灸に対する世間の関心とニーズが高まってきました。そして、アメリカの多数のメディア、CNNやFox News、ニューヨークタイムズなどに取り上げられるようになりました。 その結果、従来のエステや美容整形に代わる新しい美容法として美容鍼が話題となり、ハリウッドやニューヨークのセレブの間で、現在最も注目されている美容法となっています。

参考資料

『医道の日本臨時増刊No11美容と鍼灸。』

アキュモ鍼灸治療院HP「美容鍼灸（美顔鍼、顔鍼）の歴史的背景」